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Sunday 12 September 2010

白洲次郎ボトル




つい最近と言っても一ヶ月以上前の話だが、畏友白洲信哉の依頼で彼の祖父にあたる白洲次郎氏の所有していた樽で作ったシングルモルトのウイスキーのボトルのデザインをした。実は今回で3回目のデザインなのだが、樽の寿命もあり、もうこれで最後になると言う。この樽は今から80年以上前に英国から贈られてきた樽を白洲次郎氏が所持していたと言う代物だ。このウイスキーの名前は’プリンシプル’。最初のデザインから一貫してつけてきた名前で次郎氏が好んで使ったとされる言葉である。そういったなか先日ある機会に友人達にも紹介する機会があり、購入してくれた輩が何人かいる。その彼らから、このウイスキーが手元に届いたと言う知らせが入り始めた。気になるデザインも結構好評で一人ニヤニヤと嬉しくなる自分が日本から遠い英国にいる。何となく不思議な感にかられる。


今度日本に仕事で行く機会に、一献傾けに行くつもりだ。今から楽しみである。

Wednesday 8 September 2010

久しぶりのブログ。ちょうど一週間前の夜、日本から来た衆議院議員の方と食事をする機会があった。その帰り道の車の中で妻の陣痛が始まったと言う知らせがはいる。3回目のことだから、少しは落ち着いてはいたが、とにかくまっすぐ家路に着く。そうこうしているうちに子供が生まれそうだと言うので病院に行き、新しい命の誕生を待つことに。出産の立会いはこれが初めてではないが、いつになっても慣れるものではない。ただ、男として何もしてあげれず、横で手を握ってあげることくらいしか出来ない自分があまりにもちっぽけに思えたのは確かだ。出産は女性に果たされた大仕事とはいえ、相当な痛みに耐える妻を見て’女性は弱し、されど母は強し’と言う言葉を思い出した。そんなことを考えているうちにクライマックスになり、ついに待望の男の子の誕生。自分もそうやって生まれてきたのではあるが改めて妻と生まれてきてくれた新しい命、そして自分の母親に対して感謝の気持ちで一杯になった。日本では立ち会う男性が少ないようだが、私個人の意見としては一度は見ていた方がいいと思う。女性に対しての考え方も変わってくるだろうし、人間の偉大さがよく分かるような気もする。出産後、分娩室から病室に戻る途中で、これから出産する人達が陣痛と戦いながら分娩室に行くタイミングを待っているのが見える、中には満面の笑顔で、おめでとう、と大きな声で言ってくれる人たちもいた。全ての環境、それを取り巻く人、助産婦さんやドクター達の温かい心が感じられる貴重な日となった。