久しぶりのブログだ。先週、今週と海外からのビジネスの来客や打ち合わせ、はたまたデザインショーがあったりと目の回る様な忙しい日の連続だった。
ロンドンもこのところもう秋深し、、、と言う雰囲気で、毎朝出勤前に車のフロントガラスに落ちている落ち葉をとる作業から始まり、もうそろそろ夏時間も終わるんだなあ、、と改めて一年の経つ早さに驚くばかりだ。
10日ほど前にロンドンで毎年行なわれる恒例の100%デザインと言うイベントにいったのだが、世の中景気がまだまだ回復してないせいか、出展している企業も年々少なくなっているように思えた。会場の規模も随分小さくなったとは聞いていたが、これほどとは思わなかった。昔に比べ、がっかりするような出展作品も多く、クリエイティブ業界に危機を感じてしまったのは私だけだろうか。。来場者に限らず、出展ブースにも韓国ブースや、中国ブースものもあり、新興国の経済力の強さを垣間見る反面、こいつ一体何しに来たのだろうか、、と言うようなある新興国の来場者もいた。昔、といっても10年以上前、スイスのバーゼルで行なわれる時計のショーにも頻繁に行っていた時のスイスの時計業界の連中が愚痴っていたことを思いだしたのもそのときだ。何でもショーで発表される新製品をカメラでバンバン撮って、その2,3ヵ月後には偽者の時計が世の中に出回っていると言う。製造元、メーカーを探し出してもその会社自体が存在せずに大変だと頭を抱えていた。同じようなことが今でも起こっているようだ。もともとアイデアとか知価といったものに対しての考えすらないような連中も多いと聞くし、そのような国に大国になってもらっては困ると思う。
ショー自体も覇気がなくインパクトにかけていたとはいえ、日本から出展されて頑張っている方たちもいた。私の中で一押しは、熊本の小国と言う阿蘇の小さな町から出展されていた60くらいのご夫婦の家具である。非常に造りもよく、ゲルマン系の連中がしきりに質問をしていたようだ。特にシングルチェアーが見事で、物をあまり欲しがらない私も家におきたい、と思ったほどである。残念ながら今のインテリアとはちょっと雰囲気が違うので、今回は見送ったがそのうちに是非購入したいものである。次回熊本に帰ったら一度工房を訪ねてみようか、と思っている。日本もこういった機会にジャパンブースなるものをだして、もっともっと日本の製品のよさ、工芸の美しさをアピールするくらいの心意気がないとだめだ。そういったものをデザイン振興会ももっと後押しするべきである。そうでないといつまでたっても、孤立したものになってしまう。
この2週間は、忙しい中、色々考えさせられる日々の連続であった。
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Monday, 4 October 2010
Sunday, 12 September 2010
白洲次郎ボトル

つい最近と言っても一ヶ月以上前の話だが、畏友白洲信哉の依頼で彼の祖父にあたる白洲次郎氏の所有していた樽で作ったシングルモルトのウイスキーのボトルのデザインをした。実は今回で3回目のデザインなのだが、樽の寿命もあり、もうこれで最後になると言う。この樽は今から80年以上前に英国から贈られてきた樽を白洲次郎氏が所持していたと言う代物だ。このウイスキーの名前は’プリンシプル’。最初のデザインから一貫してつけてきた名前で次郎氏が好んで使ったとされる言葉である。そういったなか先日ある機会に友人達にも紹介する機会があり、購入してくれた輩が何人かいる。その彼らから、このウイスキーが手元に届いたと言う知らせが入り始めた。気になるデザインも結構好評で一人ニヤニヤと嬉しくなる自分が日本から遠い英国にいる。何となく不思議な感にかられる。
今度日本に仕事で行く機会に、一献傾けに行くつもりだ。今から楽しみである。
Wednesday, 8 September 2010
命
久しぶりのブログ。ちょうど一週間前の夜、日本から来た衆議院議員の方と食事をする機会があった。その帰り道の車の中で妻の陣痛が始まったと言う知らせがはいる。3回目のことだから、少しは落ち着いてはいたが、とにかくまっすぐ家路に着く。そうこうしているうちに子供が生まれそうだと言うので病院に行き、新しい命の誕生を待つことに。出産の立会いはこれが初めてではないが、いつになっても慣れるものではない。ただ、男として何もしてあげれず、横で手を握ってあげることくらいしか出来ない自分があまりにもちっぽけに思えたのは確かだ。出産は女性に果たされた大仕事とはいえ、相当な痛みに耐える妻を見て’女性は弱し、されど母は強し’と言う言葉を思い出した。そんなことを考えているうちにクライマックスになり、ついに待望の男の子の誕生。自分もそうやって生まれてきたのではあるが改めて妻と生まれてきてくれた新しい命、そして自分の母親に対して感謝の気持ちで一杯になった。日本では立ち会う男性が少ないようだが、私個人の意見としては一度は見ていた方がいいと思う。女性に対しての考え方も変わってくるだろうし、人間の偉大さがよく分かるような気もする。出産後、分娩室から病室に戻る途中で、これから出産する人達が陣痛と戦いながら分娩室に行くタイミングを待っているのが見える、中には満面の笑顔で、おめでとう、と大きな声で言ってくれる人たちもいた。全ての環境、それを取り巻く人、助産婦さんやドクター達の温かい心が感じられる貴重な日となった。
Wednesday, 18 August 2010
愛着
今日、子供をつれてTOY STORY3 の3Dムービーを見に行った。
仕事柄3Dに接する機会が一般の人たちより100倍くらい多いのではあるが、実際に眼鏡をかけて3Dムービーを見たのはこれがはじめてである。TOY STORYは前作もその前の作品もみたが、コンピューターの処理能力が年々早くなっているためか、3D技術は素晴らしいなかなかの出来栄えのものだった。AVATARも飛行機の中で見たときの2Dながら、そのクオリティーの高さに感動した自分がいたが、今回のものはストーリーもなかなかよく、涙腺の弱くなった親父には最後のシーンはちょっと涙がぽろり、だった。暗闇の中、横で見ていた娘をチラッとみるとやはり同じシーンで涙していた。映画が終わって、夕方のケンジントンの静かな通りを歩きながら、彼女いわく、"Dad,.. what are you going to do with all the toys I have ...when I am leaving home for my college..." 私いわく、'.......’ 考えたこと無かったので、ちょっと返事に困ってしまった。実際、似たようなことが幾度かあった。娘が学校で作った工作や絵を持って帰ってくるのだが、全部ひとまとめにして箱にいれたりする。そうこうしているうちにどれかを棄てないといけなくなるのだが、3歳の頃に描いた絵とかは、どうしても棄てられない。。これは描いた本人がそう感じているのではなく、親である僕達が、より強く感じているのである。
人間とは不思議なもので、愛着にこだわる生き物であり、それが人生の思い出を蘇らせてくれたりするから不思議なものである。こういった感情は親から子へ、そして、孫へと受け継がれていくものなのだろう。
仕事柄3Dに接する機会が一般の人たちより100倍くらい多いのではあるが、実際に眼鏡をかけて3Dムービーを見たのはこれがはじめてである。TOY STORYは前作もその前の作品もみたが、コンピューターの処理能力が年々早くなっているためか、3D技術は素晴らしいなかなかの出来栄えのものだった。AVATARも飛行機の中で見たときの2Dながら、そのクオリティーの高さに感動した自分がいたが、今回のものはストーリーもなかなかよく、涙腺の弱くなった親父には最後のシーンはちょっと涙がぽろり、だった。暗闇の中、横で見ていた娘をチラッとみるとやはり同じシーンで涙していた。映画が終わって、夕方のケンジントンの静かな通りを歩きながら、彼女いわく、"Dad,.. what are you going to do with all the toys I have ...when I am leaving home for my college..." 私いわく、'.......’ 考えたこと無かったので、ちょっと返事に困ってしまった。実際、似たようなことが幾度かあった。娘が学校で作った工作や絵を持って帰ってくるのだが、全部ひとまとめにして箱にいれたりする。そうこうしているうちにどれかを棄てないといけなくなるのだが、3歳の頃に描いた絵とかは、どうしても棄てられない。。これは描いた本人がそう感じているのではなく、親である僕達が、より強く感じているのである。
人間とは不思議なもので、愛着にこだわる生き物であり、それが人生の思い出を蘇らせてくれたりするから不思議なものである。こういった感情は親から子へ、そして、孫へと受け継がれていくものなのだろう。
Saturday, 14 August 2010
故郷
今日熊本からわざわざロンドンにゴルフをしに来ていた友人が帰国した。中3日と言う超ハードスケジュールで彼はレンタカーを乗り回してゴルフ三昧(とはいえ、夜は夜でパブに行ったりで)の中身の濃い滞在になったようだ。最近の若者には無い、昔の僕たちのバイタリティーももっている、なかなかの行動派である。20年ぶりのロンドンと言っていたが、自由に自分の時間を使いこなして行動するために全く手のかからない有難い男である。車での移動もナビなど無く、紙切れを数枚持っているだけである。最近の日本人には珍しいタイプであるが、よく考えてみると小学校の頃から変わってないことに改めて気付いた。普段話すことの出来ない話題や色々懐かしい話にも花が咲いた。明日には日本に戻り、また医者としての忙しい日々を送ることになる。
今回のように友人が故郷から来たり、学生時代をすごしたアメリカの友達が来たりすることは非常に嬉しいものであるが、その反面、いったん帰国してしまうと、ポッと穴が開いたようになるのは常のことで、この感覚は死ぬまで持ち続けるものなのだろう。僕にもロンドンで生まれた子供達、そして妻ー家族がいる。ロンドンもある意味故郷となってしまっているが、生まれた故郷とはまた一味違い、こういった哀愁と言うのか、懐かしさ、と言うのは人間である以上持ち続けていくのだろう。
久しぶりの楽しい3日間だった。
今回のように友人が故郷から来たり、学生時代をすごしたアメリカの友達が来たりすることは非常に嬉しいものであるが、その反面、いったん帰国してしまうと、ポッと穴が開いたようになるのは常のことで、この感覚は死ぬまで持ち続けるものなのだろう。僕にもロンドンで生まれた子供達、そして妻ー家族がいる。ロンドンもある意味故郷となってしまっているが、生まれた故郷とはまた一味違い、こういった哀愁と言うのか、懐かしさ、と言うのは人間である以上持ち続けていくのだろう。
久しぶりの楽しい3日間だった。
Wednesday, 11 August 2010
design
今日仕事を一緒にさせていただいているアンビエンテックの久野社長に、僕がデザインを手掛けたソーラーパネルの製品とCO2(二酸化炭素)モニターの紹介されているリンクをいただいた。http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20100707/1032294/?ST=life&P=4
今後の社会の中で環境意識をもって使用する製品が増えてくることは間違いないし、将来的には医療関係とエネルギーと言う壮大なテーマを重点的にやらなければいけない時期がもうそこまで来ているのは事実だ。
今回のこれらの製品は、日常で無意識のうちに環境問題に取り組めるようになれば、と言うコンセプトから生まれたもので、環境、環境と錦の御旗のように振り回している社会では、まだ環境問題に真剣に取り組んでいる社会の’真のあり方’とはいえないとおもう。アンビエンテックの久野さんとはもう長い付き合いになるが、彼は常にニッチな市場をねらい、かつ世の中にためになることをしようと一生懸命だ。バイタリティーもあり今後が期待される人である。二酸化炭素モニターなどは、その典型的なもので、車の運転などで眠くなるのは二酸化炭素が室内に増えるからであり、ドイツの車メーカーなども最近真剣に取り組み始めているものだ。また仕事をしている時もオフィスなどで、二酸化炭素が増えると効率が悪くはかどらない、と言う事実も既に報告されている。今後の普及に期待したいものだ。
話しは変わるが、先日、畏友白洲信哉の祖父の白洲次郎さんの持っていた樽で仕込んだシングルモルトのウイスキーをボトリングするにあたり、僕がそのデザインを担当させてもらった。今回で3回目で、これがこの樽でできる多分最後のボトリングになる。90年近く前にイギリスから送られてきた樽だ。
今回のデザインも終わり、ラベルをいまボトルに貼っている最中だとおもう。貴重なものになることは間違いないし、古き良き英国と、現在のモダンデザインの融合を楽しめたらと思っている。
今後の社会の中で環境意識をもって使用する製品が増えてくることは間違いないし、将来的には医療関係とエネルギーと言う壮大なテーマを重点的にやらなければいけない時期がもうそこまで来ているのは事実だ。
今回のこれらの製品は、日常で無意識のうちに環境問題に取り組めるようになれば、と言うコンセプトから生まれたもので、環境、環境と錦の御旗のように振り回している社会では、まだ環境問題に真剣に取り組んでいる社会の’真のあり方’とはいえないとおもう。アンビエンテックの久野さんとはもう長い付き合いになるが、彼は常にニッチな市場をねらい、かつ世の中にためになることをしようと一生懸命だ。バイタリティーもあり今後が期待される人である。二酸化炭素モニターなどは、その典型的なもので、車の運転などで眠くなるのは二酸化炭素が室内に増えるからであり、ドイツの車メーカーなども最近真剣に取り組み始めているものだ。また仕事をしている時もオフィスなどで、二酸化炭素が増えると効率が悪くはかどらない、と言う事実も既に報告されている。今後の普及に期待したいものだ。
話しは変わるが、先日、畏友白洲信哉の祖父の白洲次郎さんの持っていた樽で仕込んだシングルモルトのウイスキーをボトリングするにあたり、僕がそのデザインを担当させてもらった。今回で3回目で、これがこの樽でできる多分最後のボトリングになる。90年近く前にイギリスから送られてきた樽だ。
今回のデザインも終わり、ラベルをいまボトルに貼っている最中だとおもう。貴重なものになることは間違いないし、古き良き英国と、現在のモダンデザインの融合を楽しめたらと思っている。
Thursday, 5 August 2010
友2
今日は電話で熊本の友人の一人と話をした。友人と言うのはどこにいてもそうだけど、本当に心の支えになっていると思う。彼は僕の実家の近くに開業してもう2年くらい経つだろうか。順調のようだ。夜中も仕事をしているらしく、いつも忙しそうだ。彼も患者の気持ちが分かる立派なドクターになっていた。2週間前の同窓会の時も急患が出たということで途中で病院にもどったらしいが、いやはや病院の医者は大変だ。彼とは7歳の頃からのつきあいなので、かれこれ40年近い付き合いになる。いい時も悪いときもそういった腹を割って話せる友達がいるからこそ今の自分がいるんだろうとも思う。人間、一人で生きてないんだよね。
日本のニュースでいたたまれない幼い子供2人が放置死されるというニュースがあったが、世の中なんか狂ってるとしか思えない。人の命を一生懸命助けようと頑張っている人がいるかと思うと、そうでないとんでもないものもいる。子供は生きるために生を受けたのであって、死ぬために生まれてきたんじゃあない。幼い子供を持つ親としてもいたたまれない悲しい気持ちで一杯だ。離れているとはいえ今後このような事件は起こってほしくないし、世の中ももっとまわりに関心を持っていってもらいたいと思う。
日本のニュースでいたたまれない幼い子供2人が放置死されるというニュースがあったが、世の中なんか狂ってるとしか思えない。人の命を一生懸命助けようと頑張っている人がいるかと思うと、そうでないとんでもないものもいる。子供は生きるために生を受けたのであって、死ぬために生まれてきたんじゃあない。幼い子供を持つ親としてもいたたまれない悲しい気持ちで一杯だ。離れているとはいえ今後このような事件は起こってほしくないし、世の中ももっとまわりに関心を持っていってもらいたいと思う。
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