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Saturday 14 July 2012

人- part2

今日アメリカ人の友人の紹介で、福岡でIT会社を経営しているアメリカ人に会う機会があった。日本にかなり長い間住んでいるという事で、色々な面白いテクノロジーを使ったソフトウェアを開発しているそうで、面白い会話に2時間ちょっとの時間があっと言う間だった。今回は彼の新しく開発したテクノロジービジネスでの欧州出張だそうで、いそがしいであろうに限られた時間のなかわざわざ会いにきてくれた。僕の知らない技術の世界で頑張っている彼の話はわくわくするモノばかりで、僕としても多大な刺激を受けた事は間違いない。

せっかくのロンドン、ということもあって、僕の行きつけのパブに昼間から連れ出して食事をしたのだが、そこの名物のラムの骨付き肩肉を食べながらの会話は仕事の事のみならず、人生の事、家族の事、色々な国の話、食べ物の話とどれだけ時間があってもきりがないような話題で、その盛り上がりは正直楽しかった。付け加えるのであれば、お互い今日初めて会ったという感覚が全くないことにどれだけうちとけたかが表れていたと思う。

この楽しい土曜日の午後を満喫して、今度は博多で会いましょう、と彼はヒースロー空港に向かっていった。土曜日とはいえ僕の方もやり残した仕事もあるし、仕事に戻らなければならないのだが、こういう機会に新しい出会いに巡り会えると本当に嬉しく、また素晴らしい事だと改めて思ったのは言うまでもない。

さあ、仕事仕事。

Thursday 12 July 2012

先日英国でのカンファレンスに参加されていた茂木健一郎さんが日本に帰国された。1週間前にもお会いしているのだが、彼の帰国前夜に、先回お世話になった水野さんとともに食事をする機会があった。場所は水野さんにアレンジしていただいたベーカーストリート近くの中華料理である。レストランに待ち合わせの時間に行くとそこには見知らぬ面々が並んでいる。人間好きの僕の事、何も気にせず挨拶を簡単にかわしてまずはビールを注文。アルコールがはいったところで、会話が徐々に広がり始める。

この見知らぬ面々が、実は茂木さんがツイッターで知り合った方々で、いうなれば’オフ会’ならぬ、’オフ会い’と言った感じの食事会という事に気がつくまで、僕はビール2本飲んだ後の赤ワインが2杯目になっていた頃だった。彼の懐の広さと言うかオープンな心にはいつも刺激されるのは常だが、なかなか初めてあった面々にしては面白い食事会になったのはいうまでもない。中には茂木さんのツイッターで彼のカンファレンス会場にまで会いにきたファッションデザインを勉強している学生3人組もいて老若男女問わず、新鮮に感じたのは僕だけではなかろう。

イレギュラーが生み出す出会い、その中から生まれる会話、そして何よりも茂木さんや水野さんといった方々のざっくばらんで且つ繊細な対応、これがツイッターという媒体を通して出会った人々とのやり取りとは思えないような、彼らのやさしくも広い心を表しているかのようだった。

どの時代、どの社会や国でも建設的な人間関係ほど大切な物は無いと思う。心が通じ合う、という言葉があるが、それがどのような経路を通って繋がっても行くものは繋がるし、そうでないものは瞬時に無くなる。心と心のふれあい、それが今の社会には最も大切なものなのかもしれないと改めて思ったという事は言うまでもない。

もう今頃、茂木さんは日本に戻り仕事に走り回っている事だろうし、多忙な水野さんは出張等で世界を飛びまわっている事だろう。


(ロンドン最後、別れ際に酔っぱらいオヤジ2人)


Tuesday 3 July 2012

最近ブログの更新もままならない日々を送りつつも、ロンドンに来客があるとなるべく時間をこしらえて出かけるようにしている。とはいえ、それがお世話になっている人で、かつそう頻繁に会えない人となると終業後に出かけるのは当たり前で、なるべく昼間は仕事に集中してノルマをクリアすることにして夜の部を満喫出来るようにしている。

日曜日の午後に東京から脳科学者の茂木健一郎さんが来英された。長旅の疲れにも関わらず夕方からの待ち合わせ場所にあらわれた彼の顔にはいつもの屈託のない笑顔があった。
何でも今週いっぱいこちらでカンファレンスがあるということだ。

今回、茂木さんとの待ち合わせの場所となったのが  Royal Automobile Club というプライベートクラブで、バッキンガム宮殿にもほど近いPall Mallという場所にある由緒あるVenueである。茂木さんの友人で、VC投資家の水野さんという方がメンバーでらっしゃるところであリ、彼のご厚意でここでディナーをすることになった次第だ。ディナー前に水野さんからこの場所の案内をうける。ロンドンの一等地にあるこのサイズのプライベートクラブは歴史と伝統によって受け継がれており、隣の建物のクラブは東インド会社を設立した同士によってつくられたそうで、歴史とともにメンバーは変わりつつも初志を受け継いだメンバーによってそういった歴史と伝統を重んじる英国の上流階級のクラブを継承したということである。

ディナーを囲んで色々な話に花が咲いたところで、階下のバーに移動。そこは昔はシガーバーであったとのことだが、昨今の英国の建物内禁煙ルールにもとずいて今はクラブメンバーのみが使用出来るバーになっている。もっと昔にさかのぼると、ウィンストンチャーチルもここの常連でシガーをくゆらせてウイスキーを飲んでいたとの事である。ちょうど僕たちが訪れた時、たまたま、そこでユーロ2012のフットボールの決勝の試合が放送されていた。殊の外静かにフットボールを観戦するメンバーの雰囲気はさておき、水野さんや時差ぼけで半分眠りかかっている茂木さんとの会話は時間の経つ事を忘れさせてくれる一時であったし、今回の出会いが僕にとってもありがたいものだったことも付け加えておく。

クラブを出て、帰路につくときに見た見事な黄昏もこの英国の歴史と伝統をずっと見続けていたのだと思うと感慨深い気持ちになったのはいうまでもない。

茂木さんまた会いましょう!


(茂木さん、水野さんとともに Royal Automobile Club にて)