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Friday 30 March 2012

誕生日

後3時間半で、また一つ歳をとる。3月31日。。奇妙な日に生まれたものだ。歳を重ねるごとに誕生日に対する感情が薄らいでくるのは、誰しもそうなのだろう。しかし毎年やってくる誕生日というものは、同じように毎年やってくるクリスマスやお正月とは訳が違う。つまり、誕生日というものがある重要な意味をなし、自分は意識していなくても、まわりの人達がそれを祝ってくれることに逆に感謝する日なのである。たとえ、自分の誕生日を出張先で迎えようと、有り難い事にどんなに遠くにいても祝ってくれる人達の気持ちは変わらない。

僕は、1965年にカトリック系の病院で生まれた。今でも古ぼけた僕のアルバムを見ると最初のページにはマリア様と天使が見事なまでに描かれている。当時、母親が僕の生まれた日を2、3日ずらす事をシスターに相談し、神からもらった命をなんと心得るか、というようなお説教をくらった、と聞いた事がある。確かに運動や学校の勉強等を見ていても4月、5月生まれの人の方が優秀なケースが多い。これは統計的にも証明されていて、やはり体格や頭脳が1年違うとそれなりに差が出るものらしい。とはいえ、3月31日に生まれた僕は両親からたくさんの愛情を注いでもらい、好きなように、そして自分の信じるままに生きてきた。もちろん人に迷惑をかける事は言語道断で、運動、勉強、音楽を含む芸術面でも可能性のある限り色々な事を教えられ、身につけてきた。もちろん僕の記憶の中には’無理やり教えられた’という記憶は全く無い。このような環境で育った僕はすくすくと育ったことには間違いないのだが、それ以上に僕という人間を赤子の頃から尊重し育ててくれた両親にはひたすら感謝、である。今の僕があるのも、僕の誇るべき両親、兄、姉がいてのことであり、それ故にこの与えられた命を大切に、そしていつかは世の中のためになれるように精進していきたいものである。


Monday 26 March 2012

韓国、そして日本での仕事を終え、昨日ロンドンに戻ってきた。欧州では昨日から夏時間に切り替わり、一時間時計の針が進む、つまり理論的に考えれば一時間損をする気分になるのだが、日がその分長く感じることが出来るので実質 ’特’をしていると行った方がいいのかもしれない。
いずれにせよ、一日の生活パターンが変わるわけではないので、何も変わっていない事は確かなのだが、今日も朝から抜けるような大空に、本格的な春の到来を感じるのは僕だけではなかろう。

東滞在京最後の晩、畏友の白洲信哉がわざわざ僕の来日にあわせて焼き鳥やでの呑み会をやってくれた。信哉の友人の渡辺倫明さんや、ドラマで信哉の祖父次郎さんを演じた伊勢谷友介さん達と九段下にある雰囲気のいい焼き鳥屋で旨い焼酎と焼き鳥と楽しい会話であっという間に時間が過ぎていった。会話の中で印象に残ったのは、皆それぞれ社会に対して考えている事は違っているにせよ、共通しているのはこの社会をいかによくするか、ということである。手法はちがうにせよ様々な労力、そして頭を使い同じ結果を求めている姿勢に、ある意味人間のあるべく姿を強く感じる事が出来たのはいうまでもない。

僕もデザインという手法で世の中が明るくなれるよう頑張っているつもりだが、やる事はまだまだ多い。。。

さあて、ロンドンの春を満喫する時間もすこし長くなった事だし、出張のまとめとプロジェクトプランニングを今日中にやってしまおう!

Thursday 22 March 2012

限られた時間

今回のソウルでの仕事を無事終え、週末に実家のある熊本に入った。こういった週末だけの限られた短い時間のなかでは、自ずから実家での時間を有効に使いたい、という気持ちのほうが優先されるのである。とはいえ、結構頭を使いながらも ’やらねばならない事’、’やりたい事’を無意識に分けながらこなすもう一人の自分がいるのも事実なのである。

思えば、ぼくも人生の半分以上、海外で生活しているせいか、日本、殊に実家での時間というものは貴重ものである。いや、それ以前に、両親や兄弟、幼馴染み達と過ごす物理的に限りある時間の重要性の割合が年々増している、と言った方がいいのかもしれない。つまり、僕にとっては、日本という祖国での時間そのものが、非現実的なものであるが故に、日本での時間をかつての自分の中にあった現実的なものとして引き戻そうとしているのかもしれない。

今日の東京での最後の打ち合わせを一件だけ残し、明後日には家族の待つイギリスに帰国する。室生犀星の詩ほど大げさなものではないが、故郷とは何処にいても常に自分の心の中にあり続けるのである。

ホテルの窓から見える今日の東京は、雨模様のようだ。さあ、気合いいれて仕事にいこう。


Thursday 15 March 2012

出張中

今、フランスのCDG(シャルルドゴール空港)のラウンジでこれを書いている。本来なら、今頃エールフランスのソウル行きの便でロシアと中国の国境あたりを飛んでいるはず、だったのだが、ロンドンヒースローからのフライトが濃霧のために2時間ほど遅れてしまい、僕がCDGに降り立ったときは、’時、既に遅し’。乗るべき便がもういない、という状況だった。まあ、こういう事もあるわ、、、と自分に言い聞かせながらコネクションデスクに行き、何でもいいから明日ソウルに着く便を探して手配してくれないか、と最初から聞いたものだからデスクのおねーちゃんも驚いたらしく、愛嬌のあるフランス語訛りの英語で ’捜してみます。ウイウイ。’ と。。。このおねーちゃんがなかなかどうして仕事が出来る女性でおおいに助かった。フランスでよく見るタイプのくすんだブロンドの女性で愛嬌ある笑顔が僕以外にも困っている人や、怒り狂っている人たちを相手にてきぱきと仕事をこなしているのをみて、感心してしまった。。。。そうこうしているうちに、なんとか大韓航空のソウル行きをとってくれたので、出発までの間こうしてラウンジで時間をつぶしている。。。
今朝早起きしたせいか、ラウンジでビールを一杯飲みながらメール等のチェックをしているとそのうち瞼がくっついてしまい、ふと気がつくと20分ほどラップトップを膝においたまま寝てしまっていた。プレゼンテーションの夢を見たのだが、20分の間にかなり深い眠りにはいったらしくはっきりとは覚えていない。。

あーしかし、長い一日だなあ。これから10時間くらいのフライトだが、夕飯食ったらすぐ寝よう。

Friday 9 March 2012

スイス

今スイスのチューリッヒに来ている。久しぶりのチューリッヒだが、どことなく昔に比べ静かな感じが否めない。着陸前の飛行機から見る景色も、まだ丘の上には雪が残り春がもうそこまで来ている、というような雰囲気ではあっただけにちょっと残念だ。最近の欧州の景気後退の波がここまで来ているのだろうか。。まだ中心地には出かけてないので今ひとつ僕の考えが正しいかどうかはわからないにしても何かしらのフォースがあるのは確かだろう。

さて、今日は今から打ち合わせをしてその後に僕のチューリッヒでのお気に入りレストランの一つであるLASALLEというレストランに行く予定だ。このレストランは元々船を建造する工場跡地を、見事なまでの建築デザイン力で素晴らしい文化の発祥地にしたもので、初めて来る人だけでなく、来る人全てに特に感銘を与えてくれるところだ。。ここはいつも僕の想像力を膨らましてくれるという事もあり、またドイツ語圏とはいえ美味しい料理をだしてくれる有り難いところでもある。

さて、まずはプレゼンの支度をして頑張る事にする。

Friday 2 March 2012

今朝出勤時に、行きつけのカフェでコーヒーを買っているときにふと外に目をやるとそこには見事な桜が咲いていた。人間とは面白いもので、外を歩いているときには気がつかず、一度行動を止めてあらためて周りをながめて初めていつもの違いに気がつくのだろう。。もしくは単に僕が何かほかの事を考えていたために季節と共に変わり行く景観さえも気がつかなかった、ということなのか。もし後者であれば、これはいかん、ということになる。たしかに歩いているときにデザインのことを考えていることは多々あるが、これだけ見事な桜に気がつかなかったとは不覚である。何も昨日、今日咲いたわけでもなかろうし、気をつけなければ、季節の節目と言う大切な時間の一部を失ういることになる。今更だが、気がついてよかったと思う。

イギリスの桜は日本から贈られたものらしい。何でも日露戦争の際にロシアの動きや情報を日本に提供してくれた国が英国であり、そのお礼と言うことで日本から贈られたとのこと。ということはこの桜は100年以上、静かに、英国とそこに住む人々を見ていたと言うことになる。そう考えると単に’美しい’の一言では済まされない。街並みの美しさを桜がより一層引き立てているのはもちろんだが、それをしっかり守ってくれていた英国人達にも感謝せねばならない。

今度日本に出張で行くのは3月末だが、その頃日本でも桜が見れるかな。

Thursday 1 March 2012

超久しぶりのブログ更新

この2ヶ月間、’ブログを更新しなくては、、、’という想いとは裏腹に忙しさにかまけて何もしない自分がいた。最近ツイッターをよくやるようになったせいか、ブログの方がおろそかになる傾向にあるようだ。 本来ツイッターは友人同士での緊急連絡をとりあうのに適していると言う利点はあるが、一瞬のつぶやきのため時間の流れとともにツイートした内容を忘れてしまうことも多い。一方、ブログは日記として過去に戻って、’こういうことがあった、、、’と再確認することが出来るという利点がある。本来、日々の生活の中で忙しく走りまわっている時ほどブログの内容が充実するのであるが、逆にイベントが多すぎて何について書くか迷い始めると、しまいには書かずに終わることが多いようだ。

たしかに、ここ2,3年スマートフォンが出回り始め、写真などもすぐ撮れるし、その場でブログ更新も出来るかもしれない。しかしその場その場の感情や情景を表現するのであれば、ブログよりツイッターの方がより適している。ブログを書くときは思いをありのまま書くためにあまり時間はかからないとは分かっていても、やはり机に向かい腰を据えて書くほうがすらすらと自分の想いを書けるようだ。。。

そうこうしている間、ロンドンでは大寒波で雪に見舞われたかと思いきやもう春の日差しが降り注いでいる時期になり、気がつけば3月である。


前置きが随分と長くなったが、この2ヶ月色々なプロジェクトで忙しい日々を送っていた。と書くと聞こえは良いけど要は自分の納得するデザインが出来るまでにありったけの時間を使っていた、と言った方がいいのかもしれない。実は先週も別件で5日間だけ日本に行ってたのだが、あまりにもバタバタしていたために精神的余裕がないような状態だった。ただ、一晩だけ、ほんの3時間ほどだが、畏友の白洲信哉と茂木健一郎さん達に誘われて夜遅くから呑みに行った。仕事とは全く関係のない会話の中にほっとする自分がいたのは確かだ。信哉も茂木さんの心使いも忙しいなか本当に有難いと思っている。

さて、今日から3月。今月は韓国、日本とまた出張がある。かなり重要な出張なので気が抜けないのだが、自分の信じているコンセプトをいかに相手側に理解していただくか、と言う点にある意味僕の納得度が正しいのか正しくないのか、が問われると言っても過言ではないと思う。それが故に、これが終わりひと段落するとまた友人達と呑む酒が格別なものになることは間違いないだろう。

さあって、頑張るぞ!