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Tuesday 3 July 2012

最近ブログの更新もままならない日々を送りつつも、ロンドンに来客があるとなるべく時間をこしらえて出かけるようにしている。とはいえ、それがお世話になっている人で、かつそう頻繁に会えない人となると終業後に出かけるのは当たり前で、なるべく昼間は仕事に集中してノルマをクリアすることにして夜の部を満喫出来るようにしている。

日曜日の午後に東京から脳科学者の茂木健一郎さんが来英された。長旅の疲れにも関わらず夕方からの待ち合わせ場所にあらわれた彼の顔にはいつもの屈託のない笑顔があった。
何でも今週いっぱいこちらでカンファレンスがあるということだ。

今回、茂木さんとの待ち合わせの場所となったのが  Royal Automobile Club というプライベートクラブで、バッキンガム宮殿にもほど近いPall Mallという場所にある由緒あるVenueである。茂木さんの友人で、VC投資家の水野さんという方がメンバーでらっしゃるところであリ、彼のご厚意でここでディナーをすることになった次第だ。ディナー前に水野さんからこの場所の案内をうける。ロンドンの一等地にあるこのサイズのプライベートクラブは歴史と伝統によって受け継がれており、隣の建物のクラブは東インド会社を設立した同士によってつくられたそうで、歴史とともにメンバーは変わりつつも初志を受け継いだメンバーによってそういった歴史と伝統を重んじる英国の上流階級のクラブを継承したということである。

ディナーを囲んで色々な話に花が咲いたところで、階下のバーに移動。そこは昔はシガーバーであったとのことだが、昨今の英国の建物内禁煙ルールにもとずいて今はクラブメンバーのみが使用出来るバーになっている。もっと昔にさかのぼると、ウィンストンチャーチルもここの常連でシガーをくゆらせてウイスキーを飲んでいたとの事である。ちょうど僕たちが訪れた時、たまたま、そこでユーロ2012のフットボールの決勝の試合が放送されていた。殊の外静かにフットボールを観戦するメンバーの雰囲気はさておき、水野さんや時差ぼけで半分眠りかかっている茂木さんとの会話は時間の経つ事を忘れさせてくれる一時であったし、今回の出会いが僕にとってもありがたいものだったことも付け加えておく。

クラブを出て、帰路につくときに見た見事な黄昏もこの英国の歴史と伝統をずっと見続けていたのだと思うと感慨深い気持ちになったのはいうまでもない。

茂木さんまた会いましょう!


(茂木さん、水野さんとともに Royal Automobile Club にて)

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