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Wednesday 18 August 2010

愛着

今日、子供をつれてTOY STORY3 の3Dムービーを見に行った。

仕事柄3Dに接する機会が一般の人たちより100倍くらい多いのではあるが、実際に眼鏡をかけて3Dムービーを見たのはこれがはじめてである。TOY STORYは前作もその前の作品もみたが、コンピューターの処理能力が年々早くなっているためか、3D技術は素晴らしいなかなかの出来栄えのものだった。AVATARも飛行機の中で見たときの2Dながら、そのクオリティーの高さに感動した自分がいたが、今回のものはストーリーもなかなかよく、涙腺の弱くなった親父には最後のシーンはちょっと涙がぽろり、だった。暗闇の中、横で見ていた娘をチラッとみるとやはり同じシーンで涙していた。映画が終わって、夕方のケンジントンの静かな通りを歩きながら、彼女いわく、"Dad,.. what are you going to do with all the toys I have ...when I am leaving home for my college..."  私いわく、'.......’ 考えたこと無かったので、ちょっと返事に困ってしまった。実際、似たようなことが幾度かあった。娘が学校で作った工作や絵を持って帰ってくるのだが、全部ひとまとめにして箱にいれたりする。そうこうしているうちにどれかを棄てないといけなくなるのだが、3歳の頃に描いた絵とかは、どうしても棄てられない。。これは描いた本人がそう感じているのではなく、親である僕達が、より強く感じているのである。

人間とは不思議なもので、愛着にこだわる生き物であり、それが人生の思い出を蘇らせてくれたりするから不思議なものである。こういった感情は親から子へ、そして、孫へと受け継がれていくものなのだろう。

Saturday 14 August 2010

故郷

今日熊本からわざわざロンドンにゴルフをしに来ていた友人が帰国した。中3日と言う超ハードスケジュールで彼はレンタカーを乗り回してゴルフ三昧(とはいえ、夜は夜でパブに行ったりで)の中身の濃い滞在になったようだ。最近の若者には無い、昔の僕たちのバイタリティーももっている、なかなかの行動派である。20年ぶりのロンドンと言っていたが、自由に自分の時間を使いこなして行動するために全く手のかからない有難い男である。車での移動もナビなど無く、紙切れを数枚持っているだけである。最近の日本人には珍しいタイプであるが、よく考えてみると小学校の頃から変わってないことに改めて気付いた。普段話すことの出来ない話題や色々懐かしい話にも花が咲いた。明日には日本に戻り、また医者としての忙しい日々を送ることになる。

今回のように友人が故郷から来たり、学生時代をすごしたアメリカの友達が来たりすることは非常に嬉しいものであるが、その反面、いったん帰国してしまうと、ポッと穴が開いたようになるのは常のことで、この感覚は死ぬまで持ち続けるものなのだろう。僕にもロンドンで生まれた子供達、そして妻ー家族がいる。ロンドンもある意味故郷となってしまっているが、生まれた故郷とはまた一味違い、こういった哀愁と言うのか、懐かしさ、と言うのは人間である以上持ち続けていくのだろう。

久しぶりの楽しい3日間だった。

Wednesday 11 August 2010

design

今日仕事を一緒にさせていただいているアンビエンテックの久野社長に、僕がデザインを手掛けたソーラーパネルの製品とCO2(二酸化炭素)モニターの紹介されているリンクをいただいた。http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20100707/1032294/?ST=life&P=4

今後の社会の中で環境意識をもって使用する製品が増えてくることは間違いないし、将来的には医療関係とエネルギーと言う壮大なテーマを重点的にやらなければいけない時期がもうそこまで来ているのは事実だ。

今回のこれらの製品は、日常で無意識のうちに環境問題に取り組めるようになれば、と言うコンセプトから生まれたもので、環境、環境と錦の御旗のように振り回している社会では、まだ環境問題に真剣に取り組んでいる社会の’真のあり方’とはいえないとおもう。アンビエンテックの久野さんとはもう長い付き合いになるが、彼は常にニッチな市場をねらい、かつ世の中にためになることをしようと一生懸命だ。バイタリティーもあり今後が期待される人である。二酸化炭素モニターなどは、その典型的なもので、車の運転などで眠くなるのは二酸化炭素が室内に増えるからであり、ドイツの車メーカーなども最近真剣に取り組み始めているものだ。また仕事をしている時もオフィスなどで、二酸化炭素が増えると効率が悪くはかどらない、と言う事実も既に報告されている。今後の普及に期待したいものだ。

話しは変わるが、先日、畏友白洲信哉の祖父の白洲次郎さんの持っていた樽で仕込んだシングルモルトのウイスキーをボトリングするにあたり、僕がそのデザインを担当させてもらった。今回で3回目で、これがこの樽でできる多分最後のボトリングになる。90年近く前にイギリスから送られてきた樽だ。
今回のデザインも終わり、ラベルをいまボトルに貼っている最中だとおもう。貴重なものになることは間違いないし、古き良き英国と、現在のモダンデザインの融合を楽しめたらと思っている。

Thursday 5 August 2010

友2

今日は電話で熊本の友人の一人と話をした。友人と言うのはどこにいてもそうだけど、本当に心の支えになっていると思う。彼は僕の実家の近くに開業してもう2年くらい経つだろうか。順調のようだ。夜中も仕事をしているらしく、いつも忙しそうだ。彼も患者の気持ちが分かる立派なドクターになっていた。2週間前の同窓会の時も急患が出たということで途中で病院にもどったらしいが、いやはや病院の医者は大変だ。彼とは7歳の頃からのつきあいなので、かれこれ40年近い付き合いになる。いい時も悪いときもそういった腹を割って話せる友達がいるからこそ今の自分がいるんだろうとも思う。人間、一人で生きてないんだよね。
日本のニュースでいたたまれない幼い子供2人が放置死されるというニュースがあったが、世の中なんか狂ってるとしか思えない。人の命を一生懸命助けようと頑張っている人がいるかと思うと、そうでないとんでもないものもいる。子供は生きるために生を受けたのであって、死ぬために生まれてきたんじゃあない。幼い子供を持つ親としてもいたたまれない悲しい気持ちで一杯だ。離れているとはいえ今後このような事件は起こってほしくないし、世の中ももっとまわりに関心を持っていってもらいたいと思う。