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Thursday 12 September 2013

真夏の夜の夢2

前回の日本、そして韓国の出張の際にソウルのインチョン空港でブログを書きかけて、そのままになっていた。。気にかけてはいたのだが、移動に費やす膨大な時間と打ち合わせ等の時間追われ、疲れきってしまい、時間を見て続きを書こうという気力も体力も無く、ずるずると予定が延びてしまった。しかも気がつけば9月も半ばになっているではないか。。。

ロンドンに戻ってきてからも、出張で肉体を酷使したせいもあってか2日間ほど寝込んでしまった。とはいえ、仕事の納期は待ってくれない。薬で身体を騙し騙し家とオフィスを行ったり来たりの生活が何日か続いた。ただ、ここ2、3日は仕事の方も落ち着き、ようやく自分の時間らしい時間を取れるようになったのである。

今回の日本、韓国の出張(通称アジア出張)では、まずロンドンから大阪に飛び、時差ぼけの状態でそのままで名古屋へ向かった。猛暑の名古屋は、48歳の、それも時差ぼけのオヤジには正直辛かった。名古屋という土地は本当に暑い。それでも2日間の日程を終え猛暑の名古屋を後にしたとはいえ、次に待っていたのは猛暑の東京である。。

東京では、東日本大震災後の節電の影響もあるのか、どこにいっても冷房は弱冷状態である。当然普段のロンドン生活では想像だにしない大量の汗にまみれてごそごそと動き回るのであるから、仕事を終えホテルに戻るころになると、朝にはあれだけ美しかった折り目のきっちりついたシャツもあらかた、くしゃくしゃになっているのである。一日の間に2度も3度もシャワーを浴びる事になるのはいかがなものか、と一人ぼやきながらも久しぶりの ’日本の夏’ を楽しんでいる自分がいた事も、これまた事実なのである。とはいえ、長いヨーロッパ生活に慣れ親しんだ我が肉体は、夜になると、明々としている東京の街とは雰囲気の違う、慣れ親しんだ薄暗いバーに行くのである。本来、夜は暗いのが当たり前で、夏は当然暑いのである。したがって、ホテルで寝付くときも冷房の類いは全部スイッチを切り、真っ暗な中、窓を開けて寝るのである。東京のホテルの窓から聞こえるのは車の行き交う音くらいで、夏の風物詩の虫の声等は一切聞こえてこない。そうこう考えているうちに、微睡みながらも夢の世界へと入って行くのである。東京では昼間は昼間で仕事で忙しかったのだが、夜は夜で東京在住の友人達と会い近況を語り合ったりする事が出来た。まあ、簡単に言うと充実していた東京滞在だったというのが一番手っ取り早いのかもしれない。そうこうしているうちにあっという間に4日間の東京滞在を終え、次の目的地の韓国はソウルへと向かったのである。

ソウルも夏はかなり暑いらしく、東京並の猛暑だったのだが、全てを包む大気が、まるで秋を思わせる’天高い青空’だったことが、気分的にもかなりのプラスになり気持ちよく過ごせたのである。そのことも幸いし、全ての打ち合わせがスムースに進んだのである。ソウルでは、友人のジェイコブさんや、仕事絡みの人達にも多数会い、昼間は忙しくも充実した時間を過ごす事が出来た。夜は夜でまた別の充実した時間もあり有意義な2日間だった、ということを簡単に言っておかねばなるまい。

ソウルにもう1、2泊したいという衝動に駆られながらも、次の目的地である大阪へと向かったのは、日本に着いてから一週間が経った頃だった。大阪では三吉野君と落合い、心斎橋の三津寺筋にある、’佳味光月’ という割烹/日本料理へ出向き、旨い料理に舌鼓を打ったのだが、そこの’キンキ’という魚が滅法旨くて、次にまた行く日が待ち遠しくてならない。そして翌日の大切な打ち合わせもうまく進み、その足で熊本に行き、週末を両親と過ごし、こうしてロンドンに戻ってきたのである。

今回の出張のように色々な都市を動き回り、かつ仕事するのは大変な事だ。しかし自分で好き好んでやっているわけだから苦にもならない。何よりも仕事を通して色々な人達と出会い、夜は夜で会食や友人達と過ごす事が出来るという特権もある。おおかた、こういう時間は2度とは再現出来ないし、いうなれば夢のような時間なのである。それを今回も真夏のアジアで経験出来た事に対し、友人達や仕事先の方々に感謝しなければならない。

次のアジア出張までは、ロンドンで違った夢を見て過ごす事にする。

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