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Saturday 14 April 2012

つかの間の休日







今週で子供のイースターの休暇が終わる。欧州では、親が子供の休日に会わせて休みを取って旅行に出かけるパターンが多い。当然この時期どの学校でもイースター休暇があり、家族で出かけているところも多いようだ。ただ、どこの家庭も年末のクリスマス休暇と違って、このイースターで2週間続けて休みが取れるところはなかなか無いようだ。せめて3、4日、と言ったところだろうか。

僕も自分でデザインビジネスをしているとはいえ、いや、それだからこそ、なかなかフリーになれる時間がないのも事実だ。ただ、この休暇最後の週末ということで、昨日の朝から家族でロンドン郊外の’ナショナルトラスト’の由緒ある歴史と文化を感じ取れるところに息抜きを兼ねていってきた。いつ行ってもナショナルトラストの建物やその景色の保存の仕方、またその美しさには目を見張るものがある。

車でM3をずっと西に抜けると所々にナショナルトラストのサインが目に入る。普通、こういった小旅行はめぼしいところでモーターウェーを下り、国道に沿って目的の場所までいく。今回は、はなっから、近場でゆっくりしようと思っていたため、ロンドンから1時間ちょっとの距離にある ’ The Vine’ というところに行ってきた。美しい庭園や自然に身をまかせ、あても無くぶらぶらと歩く。心無しか空気もロンドンのそれと違っていて爽やかな気持ちに慣れる事は有り難い事だ。この距離なら日帰り旅行で十分なのだが、実はちょっと気になるホテルがあったので、前もってそこに予約を入れておいたのである。Tylney Hall Hotel というホテルでそれはそれは歴史を感じる立派な造りのホテルである。車で行くと入り口のゲートから、ホテルまで広大な敷地を抜け、ホテルまでいくのであるが、その途中に美しい花が咲きほこり、白鳥やアヒルが湖で優雅なときを過ごしているのが見える。途中自然に作られたゴルフコースも見える。こういう贅沢な空気のなかで休暇のとれるイギリスの良さというものを改めて感じてしまったのは言うまでもない。ホテルに行く途中でもカントリーサイドの美しさに、ただため息が出るばかりだ。それは日本やアメリカの自然にはまずあり得ない、僕の自然に対する畏敬のあらわれでもあり、日本等の先進国にとって、こういう自然の残し方、ライフスタイルがこれからもっと重視される世の中になってほしいと願う気持ちの表れかもしれない。

僕にとっては、ロンドンからわずか1時間ちょっとで行ける自分のオアシスを探し当てた、といっても過言ではない。たった、一日、という短時間滞在だったにも関わらず、僕だけでなく、子供たちやかみさんも充実したいい時間を過ごせたようだ。ホテルの造りだけでなく、スタッフ、料理、施設、そしてそれを取り巻く美しい自然、、、全てが一級品の満足度を与えてくれるのである。

明日からは子供達もルーティーンの学校生活に戻る。僕が、こういった近場の自然の恩恵を感じれる時間の過ごし方をもっとしなければいけない、と思ったのは言うまでもなく、また、嬉しい事に子供達にも同じような感覚があったようで、帰りの車の中で子供達にまた次にいく日を約束させられたという事を付け加えておく。

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