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Tuesday 9 August 2011

英国の暴動騒ぎ

BBCのニュースなどでもここ数日の英国内の暴動事件が重点的に取り上げられている。
色々な話の挙句に人々は結論を求めたがる。これは人間としての性なのだが、このような事件では結論も何も、誰にもわからない。政府をターゲットにする人もいれば、家庭内の問題をターゲットのする人たちもいる。はたまた、今回の暴徒の団結をもたらしたフェイスブックやTWITTERといったSNSを標的にする輩もいる。何が問題なのか、問題自体が解らないのに、答えが出るはずはない。そもそも、人間の社会というものは残酷なもので、欧米諸国が今まで錦の御旗のように振ってきた’自由と平等の旗の下’という概念そのものが疑わしきものなのであり、人間そのものの平等という言葉はこのような問題が起こったあとには存在しない。暴徒の一人がニュースで語っていた言葉に、’繁華街に行けばスニーカーが150ポンドで売っている。確かに格好いいし欲しい、、ただ、自分は仕事もなく、一週間で42.5ポンドをもらっているだけなので、そのようなものは手に入れることが出来ない。。。’と。

社会格差のなかで、多くの若者があえぎ苦しんでいるこの不景気社会。このような状況の中で今後の英国政府がどういう対応を見せていくのかが注目されている。日本のように我慢とか思いやりとか譲り合いなどといった、余裕のある人たちだけが持てる考えや行動は、この国の貧困層といわれているコミュニティーにも存在しないはずはないのだが、日本と比べその割合が極端に少なすぎるような気もする。

まだ、僕がいるケンジントンにまでは飛び火していないが、そう悠長なことも言ってられないだろう。いち早い事態の収束と平和な世の中を願うばかりである。

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