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Sunday 24 October 2010

学校教育

久しぶりのブログ更新。今日子供の学校からきていた手紙ーPTAから-を読んでいたら、クッキングのクラスのことが記されてあった。僕が小学校の頃、家庭科の授業のなかで(確か小学校の5年か6年だったと思うが)初めてのクッキングなるものがあった。目玉焼きを作る授業で、要は卵を割って、フライパンで焼き、その間に添え物も胡瓜か何かを千切りにして最終的には皆で食する、というものだった。あの頃は何も感じず、学校で給食以外に、それも自分が作ったものを食べられることが新鮮だった。というかそれ以外に、その学期中に何を作ったかも覚えていない。。。

ところが、今日の子供の学校からの手紙で、驚くことを発見。僕の長女は今、Y4〔イヤー4)つまり小学校4年生なのだが、4年生は歴史の勉強で今チューダー朝の勉強をしているということもあり、チューダー朝時代の食事を作るというものだった。そのメニューがチューダー朝の騎士達が食べたとされるデザートで、パン生地に色々な素材、クリームやレーズンや果物などを乗せそれを何度か繰り替えし、レイヤーを作って最終的にはオーブンで焼く、という極めて質素なものである。日本であれば、侍のそれも御徒士の食後のつまみ、、、なるものなのかな、、なんて考えながら、手紙を読み続ける。ちなみにY3はThe Great Fire of Londonーロンドン大火という1666年に起こった大火事ーがメニューの名前である。つまりロンドン大火について勉強中ということである。(余談だが、この大火は僕の記憶によればパン屋のかまどから出火したものがロンドン中に広まってあっという間に中世のロンドンは壊滅し、以降ほとんどの建築物が石造りのものとなったらしい。)要はパン作りをするのであろう。

このように、勉強している歴史の内容とクッキングクラスのメニューをインタラクティブに繋げることにより、子供達の頭の中に鮮明な記憶を植えつけることの出来るカリキュラムが素晴らしいと思った。イギリス人はディベート〔討論〕に優れている者が多いといった理由は、そういった、ちょっとしたものを学ぶ過程の中でのリサーチや、自分の考えといったものを発展させられる余裕があるからなのだろう、と妙に感心してしまった。

今度娘にチューダー朝の騎士のデザートを作ってもらう約束をした。あまり旨そうとは思わないが、娘が作れば、それもまた旨いものになる、と思っている。

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