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Thursday 19 May 2011

ロンドンの夏

今朝起きてみると真っ青な空とさんさんと輝く太陽が僕を迎えてくれた。
気持ちいい一日の始まりを予感させてくれるような、なんともいえない空気の匂いもあいまって、思わずにやけている自分がいる。

昨晩は友達のTONYと一緒に仕事の後に一杯引っ掛けに行った。常連と化しているケンジントンのパブなのだが、殊にこの季節、パブの庭で草木の香りを楽しみながら呑む’ぬるい’一杯はなんとも形容しがたい。またこのようなパブでは大人の雰囲気からでてくるイギリスの人間的で暖かい雰囲気をも感じ取れることが出来、幸せな気持ちになれるものでもある。ロンドンの夏は日が長く、6月にもなれば日没も10時くらいになる。この時期パブの庭で呑んでいると天空には半分が真っ黒な夜、もう半分が赤紫の夕焼けといったまるで絵の具を溶かしたような、自然のみがなしえることの出来る、それは見事なブレンド色を見ることが出来る。この独特な色合いはニューヨークやロンドンにはよく似合っていると思う。仕事の後に、また違った世界が楽しめるのがロンドンの夏の特権だ。12,3年前の随分前のことになるが、子供が生まれる前は仕事終わって、嫁さんとローラーブレードを担いでハイドパークに行き、あの広大な公園を一周40分ほどかけて廻っていた。その後の冷たいラガーだけを楽しみにして一生懸命汗をかいていたようなものだ。またあるときはテムズ川のほとりのパブに座り、ゆっくりと流れるテムズを観ながらまったりとしたぬるいビールを飲むこともあった。いずれにせよ、ロンドンの夏は最高だ。ここでは自分の時間、世界感を誰からも邪魔されずに過ごせる雰囲気を醸し出す土壌と気候がある。ロンドンの夏、それはある意味’大人’としての時間の過ごし方を自然と教えてくれているようなものだ。

今夜は英国を去ってインドに家族で移住する元同僚の送別会がある。彼は根っからのスコットランド人であり、15年前に一緒にロンドンのデザイン会社で仕事をしていた時に知り合ったのだが、今夜はスコッツらしく呑むのかな。彼のインドでの新たなチャレンジに敬意をこめ、成功を祈りたいと思う。

今日の’ロンドンの夏’もそれをまた特別なものとして演出してくれるに違いない。

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